公益財団法人JKA 平成30年度競輪公益資金による福祉機器整備補助事業の公表について
特別養護老人ホーム高砂荘の「シャワー式特殊入浴装置」整備にあたり、公益財団法人JKA様の競輪公益資金による助成を受け、以下の通り補助事業が完了いたしました。
入浴時の安全性快適性が格段に向上し、入居者の満足度アップ並びに職員の負担軽減、業務省力化を果たすことができました。公益財団法人JKA様に対し、心より御礼申し上げます。
補助事業名 : 平成30年度 福祉機器の整備 補助事業
補助事業者名 : 社会福祉法人仁愛会
1.補助事業の概要
(1)事業の目的
既存のシャワー式特殊入浴装置は、導入から12年が経過しており製造メーカーから今後の修理対応(部品調達等)が困難となる旨通知を受けました。入浴時の入居者の安心・安全が向上すること。入浴サービスにあたる介護職員の身体的・精神的負担が軽減されることを念頭に新機種導入の検討を行いました。
本補助事業は、最新のシャワー式特殊入浴装置を導入することにより、施設入居者への入浴サービスが安全且つ継続的に提供することができる環境整備を推進することを目的として実施しました。
(2)実施内容
◆福祉機器名◆
シャワー式特殊入浴装置 一式
パラマウントベット株式会社製 JS-B350NS JS-B3005A
◆総事業費◆
¥ 6,480,000
◆助成額◆
¥ 4,237,000
この度導入したシャワーベット(シャワー式特殊入浴装置)は、対象入居者が仰臥位で入浴します。本体内部は上下左右にシャワーノズルがあり、全身に温湯が行き渡る設計となっているため高い保温効果が得られます。湯温調節は自動化され、32℃から44℃の範囲で調節可能。冷水・熱湯の噴出を抑制します。
また、ボディソープ用のタンクが内蔵されており、シャワーノズルから出る湯温に混合されるため、対象入居者の身体を露出することなく洗身介助ができます。加えて、塩素系消毒液用のタンクも内蔵され、次の入居者が入浴する前にシャワーベット内を消毒・洗浄する機能があります。
これらの装備により、衛生面の配慮をしながら対象入居者のプライバシーを確保しつつ、安全に安心して快適に入浴することができるようになりました。
一方、専用トロリーの寝台は電動で高さ調節ができ、ベット・車椅子等のシート高さに調節することが可能となりました。対象入居者の安全性、安心感を得ることと同時に、介護職員の身体的・精神的ストレスを和らげます。
寝台部分は堅い樹脂製ではなく防水性に優れたメッシュネット製であり、対象入居者の体重により適度に沈み込む設計です。これにより転落防止柵を取り付けることなく、仰臥位のままでも背中に湯温が当たるため保温効果が高まります。
この装置を実際に使って入浴された入居者、装置を操作しながら入浴介助にあたる介護職員からも好評であり、導入初日からその効果を実感しております。
2.予想される事業実施効果
本補助事業により導入したシャワーベット(シャワー式特殊入浴装置)は、対象入居者の安全性・快適性もさることながら、職員の腰痛防止や介助業務展開中の心理的ストレスの軽減等の効果が期待されます。
抱え上げない介助(ベット⇔車椅子、トイレ⇔車椅子等の移乗介助時に入居者を抱え上げずに移乗する介助)の推進につながり、結果的に職員の腰痛を軽減することに取組むきっかけに成り得ます。
また、入浴介助を行う最中の介護職員の心理状態(怪我をさせてしまうかもしれない。事故が起きてしまったらどうしよう。等)を和らげることにより、心に余裕をもって業務遂行できる効果が期待できます。
これらの効果は、介護職員のモチベーションを引き出し、一人ひとりが自信と誇りを以て仕事に臨むことができる職場環境の整備にもつながると確信しております。
3.印刷物等 本事業に係わる印刷物等
平成30年12月、季刊紙「じんあい」に掲載予定
4.事業内容についての問い合わせ先
団体名 : 社会福祉法人仁愛会
住所 : 〒972-0161 福島県いわき市遠野町上遠野字沢繋16-17
代表者 理事長 : 織内素生
担当部署 : 法人本部
担当者名 : 副本部長 平田良彦
電話番号 : 0246-89-3288
FAX : 0246-89-3337
URL : http://jin-ai-kai.jp